2007年~2008年を思い出させる状況 現在、株高と円安が順調に進行しているが、この状況は2007年から2008年のFX市場を思い出させる。当時も現在と同様に、日米の金利差拡大から円キャリートレードが進み、個人投資家達はスワップ金利を求めてトルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランドなど、ドル以外の通貨を保持し続けた。このトレンドは下落が始まるまで続き、金利差縮小が見込まれた 2007/6/17 週をきっかけにポジションの手じまいが始まると、その後誰かのポジションが損切りされ、さらなる下落と阿鼻叫喚を呼び、大きな円高に繋がった。 (2007 年の週足) 今の円安は一時的なもの 2007年当時、為替を左右する大きな要因は機関投資家と呼ばれる大手金融系の会社であった。しかし、個人トレードがブームとなり、日本人による個人ポジションが圧倒的な円安要因となった。特に、主婦層による人気が爆発し、アメリカでは「ミセスワタナベ」と呼ばれた。 現在1ドル160円にもなる円安も、自称個人投資家 (笑) たちがNISAや米国株を買うことで発生している。個人の取引高は1日数十兆円に及び、4月の為替介入が数兆円程度なのを考えてもその取引額は莫大である。毎月数兆円の円売り越しが発生しており、 これが円安を助長している のである。 間違っても海外による日本売りが発生しているわけでもないし、政府や日銀の政策が悪いということでもない 。日本の経済なんて関係ない。 (現在の週足) 靴磨き少年だと気づく瞬間 今の状況も過去と同様に、日銀の利上げ、米国の利下げにより金利差縮小が見込まれると、それだけで大きく円高に振れることは想像に難くない。 少しの下落がロスカットと手じまいを呼び、一気に円高が訪れると予想される。 今、NISA やドル円にウハウハしている者たちは、「経済に詳しくなった」「マネーリテラシーが高くなった」と言って天狗のような状態だろう。 定期預金しかしない者をさぞかし見下しているのだろう。ある者は知人にポジショントークを行い、またある者は自分の雄姿を見てもらうために、X (Twitter) に日々投稿を続けていることだろう。 しかし、一時的な急落が何度か発生し、含み損が出るころにはその天狗の鼻がへし折れることになる。その頃には、自分の知識なんて浅はかなものであり、自分こそが最後の買い手、すなわ...